アウディ、フォルクスワーゲンのDSG・トランスミッション修理のご相談は、静岡県沼津市の「うしぶせ自動車」へ
中部運輸局 認証自動車整備工場
有限会社うしぶせ自動車
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2017年(平成29年)4月 現工場に移転しました。
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オイル交換の頻度が少ない車を、自動車整備業界では「オイル管理の悪い車」と一般的に言います。
「オイル交換を怠ったり、オイルの継ぎ足しをしていると、こうなる」という事例をご紹介します。
平成12年式 ACR30 トヨタエスティマ
エンジン警告灯(P1349ーVVT制御不良)が点灯しオイル漏れがひどく、入庫しました。
警告灯はVVTバルブが動かなくなり点灯したものと思われます。
漏れている個所を調べると、エンジンルーム後部のVVTのソレノイドバルブから激しくオイルが漏っていました。
VVTバルブの取り付けボルトM6mm1本を外すと、ソレノイドの頭の部分だけ外れました。
破断面を見るとかなり前から折れていたような感じです。
VVTソレノイドバルブ本来の形は下の写真右側です。
シリンダーヘッドに刺さっている部分は焼きついてしまい、鍵状のドライバーなどでこじってもびくとも動きません。
ということは、シリンダーヘッド脱着です。
タイミングカバーを外し、タイミングチェーンを外し、シリンダーヘッド脱着しました。
(所要時間約1日)
エンジンの中はスラッジと呼ばれるオイルカスでいっぱいです。
オイルコントロールバルブフィルタもつまってます。
折れたソレノイドのシリンダーヘッドに残った部分を何とか取り除きました。
さらに、カムシャフトまで亀裂が入っているので、交換しました。
焦げ焦げのバルブステムシールも交換し、オイル下がりも止まることでしょう。
2番シリンダーエキゾースト側のバルブクリアランスが広く、ノイズも出ていたので交換しました。
オイル管理が悪いと、エンジンの寿命を間違いなく縮めてしまいます。
こまめなオイル交換を行いましょう。
エンジンオイルの役目
エンジンオイルはエンジンにとって、非常に大切なものの一つです。
人間の血液の役目に似ており、エンジン内の潤滑、洗浄、冷却、減摩、緩衝、防錆などを行っています。
エンジン内部では鉄と鉄や、鉄とアルミなどが接触する部分が多くあります。
金属どうしが擦れあうと、摩擦熱が発生しますが、このエンジンオイルによって潤滑、冷却されることによって、焼きつくことを防いでくれます。
具体的には、クランクシャフト、カムシャフト、シリンダーなどが接触している部分です。
例えば、動きの悪くなった扉などに潤滑剤をスプレーすると、スルスルと動くようになるのは、油がベアリング部分の汚れを洗浄し、適正な隙間を保ってくれるからです。
エンジン内部を適正な状態に保ってくれるエンジンオイルの劣化が進むと、エンジンを壊したり、不具合を生じさせる原因になります。
エンジンオイルの注ぎ足しについて
皆さんも経験したことがあることに例えてみます。
牛乳を鍋で熱し続けると次第に焦げていきます。
これと同じように、エンジンオイルを長期間交換しないでいると、鍋で牛乳を煮たのと同じ状態となり、次第にオイルの量が減っていきます。
減ったオイルの量を注ぎ足しても、牛乳同様、エンジン内部がきれいにならないのはお分かりだと思います。
焦げた鍋をきれいにするためには牛乳を注ぎ足すのではなく、鍋の中の牛乳すべてを捨て、新しい牛乳を入れるように、エンジンオイルも全量を交換するのが理想的です。
注ぎ足しを続け、ひどくなると、エンジン内にスラッジといった「コゲ」になって溜まります。
このスラッジが、細いオイル経路などに詰まると、(人間の脳梗塞などと同じように)、そこから先の潤滑ができなくなり、エンジンのカムシャフトが焼きついたり、必要な部分の潤滑ができないためエンジンが壊れやすくなります。
最近では、オイル交換をこまめに行わないことが原因でタイミングチェーンが伸びたりすることもあります。
自動車製造メーカーはエンジンオイルの定期的な交換を前提にエンジンを作っており、エンジンオイル交換をしていない車の保障は、対象外になる場合が多くあります。
弊社取扱いエンジンオイルは以下の通りです。
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